見積もりと予算確定のジレンマ

思ったときが書くときということで。。。

システムの見積もりには段階があって、時系列で並べると、超概算見積もり→概算見積もり→確定見積もり(詳細見積もり)という流れになる。このうち僕が一番書くことが多いのが概算見積もりである。この概算見積もりは別名予算見積もりとも呼ばれており、顧客の予算を決定するために用いられる。

しかし、概算見積もり時点では詳細な顧客の要望も聞いていないし、基本設計後に行う詳細見積もり時点で工数が膨らんでしまうリスクがある。ここが非常に悩みどころで、いろんな前提条件をつけてリスクを減らす努力はするんだけれども、完全に曖昧性を除去することはできない。かといって、詳細見積もりを先に作ってしまうことはできない。なぜなら、詳細見積もりは基本設計という開発フェーズの成果物の一つであるから、通常は受注後に行うべきものだ。一番客から求められるのは、予算確定の目安となる概算見積もりだ。

この見積もり作業と予算確定作業のタイミングのジレンマをどのように解決すればよいかをいろいろ調べているけど、はっきりとした答えが見つかっていない。受注側にとって見積もりを過小評価しすぎるリスクがあるのは当然であるが、発注側にとっても、これは大きな課題である。というのは、受注側から見るとリスクを十分見込んでいないと、自分達に負荷がかかるため、多少多めに見積もりを行う傾向が出てきてしまい、発注側としてもその分コストがかさんでしまう可能性があるからだ。(この点を発注側が気づいていないことが多い。)

ひとつの解決方法としては、段階別受注にして、基本設計フェーズだけ分割して発注できるようにし、確定見積もりを出した後に本開発フェーズを発注するようにする形がある。こうすれば、受注・発注側双方が見積もりの誤りに伴うリスクを最小限にとどめられる。

ただし上の方法は、一般的に大規模開発だけに適用されるケースが多いと思う。「思う」と書いたのは、僕が大規模の開発に立ち会ったことがないので、本当にそういうふうにできて、メリットを十分に享受できているんだろうか?という疑問があるからだ。たとえば、段階別に発注して、いざ詳細見積もりを出してみたら予算をオーバーしたので、やめざるを得なくなったとか、そのような場合、基本設計フェーズのコストは無駄になってしまう。まあ、それはそれで概算見積もりだけでGOするよりはリスクを減らせているのかもしれないが、この事実を経営者に伝えることのできるCIOがどのくらいいるだろうか?段階別に分けることで発生する余分なコストや時間のロスもあるかもしれないし、本当は五十歩百歩なのかもしれない。

いずれにしても何か指針があればなーと思う。このぐらいの規模であれば概算見積もりだけでGOしてもよいとか、その辺の情報をいろいろあさってみたけど、言及している資料が見つからない。営業や経営者向けにリスクを説得できるデータなり武器なり防具なりがほしいと思ってみるテスト。

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