ブラックスワンとバーベル戦略、無常の積極的活用

ナシーム・ニコラス・タレブ著のブラック・スワンという本を読んでいる。まだ読み終わってないが非常に興味深い。

要するに、ネイマン=ビアソン確率論に対するアンチテーゼ。確率を出す以前に、その大本となっている母集団が少なすぎる、世界のどこかに存在する(もしくは、将来どっかでぽこっと出てくるであろう)黒い白鳥のことなんか「誰にも何にもわかりゃしない」、という話。

いきなり投資論や金儲けの話になってしまうのはどうかと思うが、「バーベル戦略」は、これまでの考え方を覆す新しい世界観(僕にとって)だ。

黒い白鳥のせいで、自分が予測の誤りに左右されるのがわかっており、かつ、ほとんどの「リスク測度」には欠陥があると認めるならとるべき戦略は、可能な限り超保守的かつ超積極的になることであり、ちょっと積極的だったり、ちょっと保守的だったりする戦略ではない。(中略)お金の一部、たとえば85%から90%をものすごく安全な資産に投資する。(中略)残りの10%から15%はものすごく投機的な賭けに投じる。(オプションやなんかみたいに)あらん限りレバレッジのかかった投資、できればベンチャーキャピタル流のポートフォリオがいい。

たしかに、リスクを抑えて、長期的に投資をして時間のリバレッジを利かすことで長期的にはリスクを最小限にし、複利効果による最大限の投資効果を得られる戦略は統計学上は間違っていないが、もっと短期的な視点で見ると一部のハイリスクはもっと許容することで、すごーくおいしい思いをしたり、極端に悪い思いを避けることができるんじゃないだろうか?言い換えると「無常」をコントロールするんじゃなくて、もっと積極的に活用しようよ、という日本人の思考からは一歩はみ出た、ギリシャ正教の一員らしいドライな思想である。

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
ナシーム・ニコラス・タレブ
ダイヤモンド社
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