高山病で死にかけた話

先週末四川省の黄龙风景区に行ってきたのだが、高山病で死にかけるという経験をしたのでメモしておく。

成都を経由して、九黃空港に入る。その日は、川主寺に宿泊した。

宿泊地を川主寺にしたのは、少しでも標高を低くして高山病のリスクを下げるためである。川主寺は標高2980メートル、黄龙の近くは3100メートルぐらいである。以前富士山(3776m)とクスコ(3200m)、チチカカ湖(3900m)でいずれも高山病で苦しんだ経験を持っているので、せめて寝るときだけでも標高が低いところに行っておけば少しは楽だろうという算段からである。

ついた日から少し異変はあった。とにかく寒いのである。暖房を入れて、布団をかぶっていれば大体の寒さには耐えられそうだが、もう一枚掛け布団を増やしたり、電気カーペットをONにしたりと、色々工夫した。幸いなことに、以前の高山病で経験したような、頸動脈を踏みつけられたような頭のズキズキ感はなく、十分な睡眠をとることが出来た。

翌日、朝7時半にホテルを出発。8時過ぎに黄龙の入り口に到着した。ここで問題が発生。開門時間を間違えていて、9時過ぎになるまでチケット売り場が開かないということがわかった。1時間ほど待てばいいだけの話だが、この季節外は寒く、おそらく0度ぐらいの場所で、じっと待たなければいけないというのは、本当に辛い。

誰もいないし、店も空いていない中、待つこと1時間強、ようやくチケットを買って、入山できた。黄龙で到達できる最高点は五彩池と呼ばれる場所で標高は3900メートル。つまり、800メートルぐらいの標高差である。これを3時間ぐらいかけて上り、1時間ぐらいかけて下りた。

この時点で疲労がかなりあり、タクシーで直にホテルへ帰った。食欲もなく、ランチも取らなかった。そのまま寝ても良かったが、ベッドメーキングが終わっておらず(不幸なことに、最上階の端の部屋であったため、順番が最後だったようだ)、1時間後ぐらいにまた外出し、徒歩で川主寺を観光した。

川主寺は正直言って特に見どころもなく疲れただけだった。近くの食堂で麺をすすった後、ホテルにもどり、速攻ベッドへ倒れ込んだ。ここからが地獄であった。

まずは悪寒。布団の中はまだましだが、布団から外に出ると凍えるようだった。次に鼻水。とめどなく透明の鼻水が出てくる。夜中になると息切れがひどくなった。常に走ったあとのようにハァハァ言って、寝るどころではない。意識ははっきりとしていて、頭痛があるわけじゃなかったが、とにかく苦しくてこのまま死ぬんじゃないかと思った。それから頻尿。あとなぜかわからないがおならが何回も出るという症状になった。

地獄の苦しさに耐えること13、4時間。本当に一睡もできないまま朝が来て、朝食の時間となった。食欲はなく、なんとか水分とおかゆとゆで卵を放り込む。その後、また部屋に戻り、11時頃までベッドに横になっていた。

11時半にチェックアウトし、空港へ。空港は標高3447メートル。若干辛さはあるが、このときから症状が緩和してきた。飛行機で成都についたら、息苦しさは全くなくなっていて、風邪の症状だけが残っていた。

あとで調べたら、悪寒と息切れは中度の高山病とのこと。本当は標高を下げるなり、薬をのむなりしないといけないらしい。あとおならがでるのも高山病の症状の一つとのこと。

Advertisements