内部統制テスト時のサンプリング数は、日常的に発生する業務であれば25件必要とされている。このことについて、前回のエントリで書いたExcelのBETAINV関数を使用して検証してみた。
要求信頼度90%で、サンプル中に発見されるエラーが一つもないと仮定した場合の上限逸脱率は以下のようになる。
サンプル数 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
上限逸脱率 | 0.108749 | 0.103849 |
0.099372
|
0.095264
|
0.091482 | 0.087989 |
上限逸脱率をどこに設定するかによって変わってくるが、10%未満に設定するのであれば、最低22件、9%未満に設定するのであれば最低25件必要ということになる。 一般的な資料では、後者が採択されているため、24件ではだめで、最低25件のサンプリングが必要ということになっているようだ。
ちなみに、要求信頼度95%で、発見されるエラーが0のときの上限逸脱率の表は以下のようになる。
サンプル数 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 |
上限逸脱率 | 0.105019 | 0.101466 | 0.098145 | 0.095034 | 0.092114 | 0.089368 |
この場合、上限逸脱率を10%未満にするには、最低29件、9%未満にするには最低32件のサンプリングが必要になることが分かる。
下の本が参考になる。
Q&A監査のための統計的サンプリング入門 富田 竜一 金融財政事情研究会 2007-11 |